自己探求

こころの探求


TKC全国会創設者 初代会長 故 飯塚 毅

感覚的認識対象のすべては、己の主体、すなわち一心(空)の中にはない。

それらは「色」というべきものなのである。

多くは色が一心の中に紛れ込んでいるが、それを紛れ込ませないためには、完全に色から超絶している自分の本性を発見し自覚する必要がある。

といってもそれは、本性に固執して暮らすべきだと主張するのではない。

本性などと呼ぶべきものは無いのだ。

無いから、それを本性という、という論理が大乗仏教の思想の中にはある。

臨済は、魔仏これ染浄の二境といった。

こころの探求に当たっては、この言葉を玩味する必要がある。


(飯恚B「会計人の原点」TKC広報部、1981年、3頁)

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こころの探求(仮注釈)

大変心もとないですが、注釈を記します。
「色」は、「しき」と読みます。
「空」は、「くう」と読みます。

「色」は、感覚的認識対象のすべてです。
「空」は、一心、つまり本当の自己、自分の本性です。

「自分の本性」を発見自覚しろ、
と言っています。
しかし、その本性は、無いのだと、
否定しています。
つまり、本当の自己は、
「無い」という状態で「存在する」ことになります。

言葉の解説では矛盾してしまいます。
従って、理解不能となります。
これは、感覚的に体験するしかありません。
自他の区別のない感覚です。
般若心経では、このことを「色即是空」とも表現しています。
これを捉えると、慈悲心、菩薩心が生じるのだそうです。

この体験を得るためには、「坐禅」が最も有効とされています。
最近では、「マインドフルネス」による瞑想も紹介されていますが、これも有効であると考えます。

自己探求には、
「更無二念(二念を継がない)」が早道です。
 

空とは一心をいう


「空」(くう)とは「一心」(いっしん)をいう

 耳から聞くもの、目で見るもののすべて、眼耳鼻舌身意の意までも空の中には、入っていいない。それらは人間の主体の側にはないんだ。多くの人は、意識だけは主体の側にあるんだ、という間違った解釈をしている。そうじゃないんだ。多くの先生方は、自分の心をクワット見つめていない。

 感覚的認識対象のすべては、己の主体、すなわち一心(空・True Self)の中にはない。それらは色(しき)(一切法・一切の存在・Object)というべきものなのである。言語もまた色である。

 多くは色が一心のなかに紛れ込んでいるが、それを紛れ込ませないためには、完全に色から超絶している自分の本性を発見自覚する必要がある。

 次いで、色よ這入ってきてはいけないよ、という精神的な営みが、会計人が大成長するかどうかの分かれ道である。己が意識による主体性の攪乱にいかに処するか? これが人生で一番難しい問題である。

 言語及び表象による自己束縛から自己をときほぐす以外に自性徹見はない。
 

意識の流れ

■ 意 識 の 流 れ →  
沈殿している意識(先入観)


 多くの人は気づいていないが、意識の流れには穴があいている。そして沈殿している意識(先入観念)からの拘束を受けるのである。(中略)

そして意識の方向を誤るのである。意識の流れの切れ目のところに、人間も真の主体性(清浄心)が素顔を出している。この自己発見がないと、それはいかにも遠いものになっていしまうが、そうではない。毎日毎日、とぎれとぎれで主体性が素顔を出しているんだ。
 
上堂。云、赤肉団上有一無位真人、常従汝等諸人面門出入。未証拠者看看。時有僧出問。如何是無位真人。
師下禅牀、把住云、道道。其僧疑義。師托開云、無位真人是什麽乾屎橛。便帰方丈。(臨済録。上堂、三)

解行一致

解行一致(げぎょういっち)

 解は理解。行は実践。両社はもともと異なったものである。これを如何にして結びつけるのか。理解することはできたが、実践することができない。どうしたらよいのか。いかにしたら実践できるのか。それには、心の中でブレーキをかける何ものも存在しない状態にいたることが必要である。

 それは素直であり、純粋であることを要する。このことは大変困難なことであるが、努力することによって達成可能である。即ち、雑念妄想よ、さようなら、という修練を積むことによって可能である。このことを、はるけき昔の先人が残してくれた。重要な教訓だと感謝している。達磨は、その著『二入四行論』の中で、理入と行入とを説いている。理解から入っても、実践から入っても、どちらから入っても良いが、最後は一体でないといかん、と。
 
飯恚B「会計人の原点」5 - 6頁

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